漫画「オッドタクシー」を1巻～全巻無料で読む電子書籍サイト・アプリは？読み放題マンガ/此元和津也

・漫画全巻を無料でお得に読みたい！
・最新の漫画を一気に読みたい！
・雑誌や単行本などもお得に読みたい！

小戸川宏と、他人と距離を置き、人の事に関心を抱かない孤独な中年セイウチを主人公に描かれていく、現代群像劇とも言える本作は、今の社会の辛い部分を動物というコミカルなキャラで表現し、満たされるも満たされていない社会で生きあがく人々の群像を物語にした作品でした。登場人物達に起こるそれぞれの事件。行方不明となった人間を捜索する者や、またその事件に関わっているだろう人間を探そうとする者や、またその事件に好奇心からに関わってしまう者など、一つの事件から多くの人が関わり、それぞれにその事件で何かを得て、また何かを失うとの結末を迎えていく、出逢いによって紡がれていく群像劇として楽しめる内容でした。それぞれの人々には物語があると、多くの登場人物に当てられる物語に注目したい作品です。

動物たちが街で自由気ままに過ごしている様子を見るほのぼのとしたアニメかと思っていましたが所々に伏線のようなものが散りばめられたり、闇の深いシーンなどが多くあったりとギャップがありとても面白いアニメでした。特に後半になってくると前半にあった伏線をどんどん回収していったのでとても見ていて爽快でした。そしてただただミステリー色が強いだけではなく毎回見られる主人公の小戸川やその仲間たちが見せるユーモアたっぷりな会話に思わずフフッと笑ってしまいました。オットセイ、ゴリラ、アルパカ、イヌ、ハリネズミなど見た目も性格も様々なキャラクターたちが見せる一つの街での出来事をテンポよくそして分かりやすいストーリーで描いていて改めて観てよかったアニメだと思います。

キャラクターが人間ではなく動物であるところに心惹かれ、この作品を手に取りました。実際に読んでみると、テンポのよい話の展開と、センスのよいコマ割りで、とても面白くて読みやすい！ハマった作品になりました。キャラクターが動物で描かれている点はやはりどこかシュールで、少し暗い雰囲気の作画も、物語にぴったり。しかし動物がキャラクターであるにも関わらず、こうした世界がどこかに存在していそう…と思わせるリアルさもまた見事。読んでいる際には、すっかり世界観に没入してしまいました。巻数が進んでいくにつれて、話の中で散らばっていた点と点が繋がっていく様子も見事。次の話がはやく読みたい、とワクワクさせてくれる作品です。

まず初めは動物たちがテンポの良い会話で繰り広げるほのぼのアニメかな？と思いつつ読み進めていくと、実際は絵柄からは想像もつかない本格ミステリーです。
そしてありとあらゆる場面に伏線が散りばめられているのだが、ギャグのようなやりとりの中にも伏線が潜んでいたりするので初めて読んだ時には気づけない読者の方が多いのではないでしょうか。
何よりこの漫画の見どころは最終回に向けてのスピード感、ものすごい勢いで伏線が回収されていくので、息をするのも忘れるくらいの集中力で一気読みしてしまいました。
シリアスなシーンでもテンポの良い漫才のようなやりとりが実に良いタイミングで挟んであるので、ミステリーが苦手という方でも抵抗なく読んでいただけるおすすめの漫画です。

見どころはリアルな世界観です。私たちの今生きている世界で、ああ、こんなこと起こっているんだろうな、と簡単に想像ができるような世界が描かれています。そのため、自然とストーリーに入り込むことができます。キャラクターが動物なのでポップな印象を受けますが、彼らの生活や話は私たちと差はなく、そのギャップがおもしろい点です。漫画なので現実離れさせることもできますが、そこをあえて動物たちを使って人間界をリアルに表現しているところが魅力的です。また、所々で出てくる掛け合いのテンポの良さも好きです。ギャグまではいきませんが、クスッと笑える箇所があり、それがテンポ良く展開されるので見ていて楽しいです。緊迫したシーンの中とのバランスも良いです。

樺沢太一

コビトカバの大学生で登場する彼が本作で主人公の次に好感の持てるキャラでもあります。就職活動中にも関わらず、SNSにハマり込んでしまう、承認欲求者である人物であるも、その反面は他人の評価が恐ろしく、また自分がどんな風に見られているのかと、自己嫌悪に陥りやすい性格と、矮小ながらも自分を広大に見て欲しいと、矛盾した欲望を抱く小市民な彼。現代の社会にいるだろう、そんなありふれた存在の人物でありながらも、懸命に生きて輝こうとする努力に好感が持てるキャラです。

ヤノ

はじめは変なリズムで喋る変なやつだと思っていたがヤノが何度も話に出るうちに韻を踏む話し方が癖になり好きになりました。見た目はハリネズミで小さいキャラクターなので初めて見たときは大したことはない奴だと思っていましたが平気で犯罪行為をやれてしまうキャラなので恐ろしいとも思いました。しかしすべての行動は尊敬する組長のための行動なのでしっかりとした忠誠心のある良いキャラであることも分かります。ドブとは元同僚であり二人の対立するシーンも面白く見どころです。

小戸川宏

小戸川は物語の主人公でありながらも、冴えないタクシー運転手。そのどこか寂しげで孤独を感じさせる様子に、思わず感情移入してしまいます。また一見どこか他人を冷笑しているアイロニックな性格に見えるけれども、実は他者思いの優しい性格の持ち主。そのギャップが胸にぐっとくるものがあります。小戸川みたいな人が報われる世の中になってほしい…、と思いながらも、もちろんそんなに上手くいくわけではない。しかしだからこそ、この寂しくそうで冴えない主人公のことを応援したくなるのです。

小戸川宏

小戸川宏の魅力はズバリ懐の広さだろう。自分の周りの人間を助けるため彼は損得関係なく全力を尽くすが、それを相手に感じさせないよう振る舞う。相手が変に気を遣わないための配慮だろうが、なかなか出来ることじゃない。さらに自分に自信がなく卑屈な面はあるが、裏社会に生きるドブやヤノと頭脳で渡り歩ける頭の回転の速さと度胸は普通のタクシー運転手では考えられない。見た目は冴えないセイウチなのに読み進めれば進む程どんどんかっこよく見えてくるから不思議です。

小戸川

他人のために動けるところが好きです。一見地味でやる気のなさそうなキャラクターですが、実は勇気があり、行動力もあります。話し方は淡々としていますが、きちんと相手のことを考えているのが伝わってきます。話し方に覇気がないのに、内容はかっこいいのでそのギャップが素敵だなと感じました。正義感に溢れる熱いキャラクターもいいですが、内に秘めたものがあるミステリアスな部分を持つキャラクターが主人公なのが、話のおもしろさを広げている気がします。