漫画「放課後カルテ」を1巻～全巻無料で読む電子書籍サイト・アプリは？読み放題マンガ/日生マユ

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学校にドクターが転勤してきて、保健室の「保険医」となっている所が面白いです。昔だったらあり得ない設定ですが（今もあり得ないと思いますが）これが実際に本当にあったら安心して学校に子供を行かせることが出来ると思います。子供たちの様々な問題行動が、本当はなんらかしらの「病気」だったとしたら。本当に病気でしっかり発見されて診断されていれば世の中の親たちは苦労せずに済んだ人もいるかもしれない。専門的な知識がないとここまでしっかりとわかるドクターもいないかもしれないけれど、先の時代では学校に医者がいるのが当たり前の時代になるのかもしれない。いろんな病気があってそれを見つけて解決してくれる先生がいたらいいなと思える作品でした。

絵のタッチもとても柔らかく優しい雰囲気のマンガです。
よく耳にする病気、耳にしない病気、さまざまな病気の事も知る事ができるし、その中でしっかりと病気より「人」をみる事が出来て、漫画に出てくる人たちの言葉にハッとさせられます。一つの学校にここまで色々な病気があるとは思いませんが、とてもリアルに感じました。もしかしたら私たちが気づいていないだけで本当は一つの学校でもこれだけの病気が隠されているのかも。少しの症状だけでの判断はできないだろうけど、このマンガを読んで知っている事で、もしかしたら…と自分達も病気に気づく事ができるかもしれない。病気には、体だけではなく心にもいっぱいある、そしてその、心の病気は子供だってなりうる事なんだなと学びました。

小学生が普段使う保健室。そこには養護教諭の先生がいて、ケガの手当てをしてくれたり、話を聞いてくれたりというのを想像していました。
ですが、放課後カルテでは派遣されてきた医師が小学生のやんちゃな様子にドギマギしながらも、子ども達の様子を日々観察し、病的な変化を見過ごさずに対応している新たな視点が得られます。
主人公の対応に救われている子ども本人や保護者、学校の先生方の様子は、現実におこっていることを忠実に表現していて、実際の現場の様子がよくわかり、とっても勉強になります。
医師と子ども達のユニークな日常の中に、大切な視点が隠されていると気づかされ、日々成長していく子ども達の様子に元気をもらえる漫画です。

牧野先生

一見胡散臭そうに見えてもちゃんと生徒の事を見ていて、生徒に何かあれば駆けつけてすぐに診断して病気と原因を見つけてくれる。頼もしい先生です。外見からは想像もできないほど知性が高くて頭も良くて優秀な一面がある。生徒だけでなく、親御さんの異常にも気が付いているし。精神科の病名だけでなく、違う科の病気の知識もあって、漫画の設定だからとは思うけれどすごい博識なところがある。なんでドクターなのに学校に赴任してくることになったのか？そこが謎で色々な背景や事情があるんだろうなと思いました。

牧野

子供達を苦手だと感じながらもしっかりと観察をして病気を見抜いて行く鋭さが凄いです。だらしなさもあって一見ぶっきらぼうな人に見えますが、その裏でしっかりと愛情深い人なんだと感じます。見抜く力が強いのは、愛情が心の奥にしっかりとあるからこそです。現実にもこんな人は本当にいるのだろうか。もし、自分が子供の頃に出会っていたら…とふとそんな事を思いました。物語が進むにつれ徐々に変わっていく牧野というキャラクターも見どころの一つです。

牧野先生

着任当時は小学生のやんちゃな様子や幼い表現方法にイライラしていたが、段々と子どもの異変や少しの変化に気づく様子があり、医師としての腕を発揮していくところが好きです。小学生は負の感情を持つとそのまま表現するのではなく、お腹痛いなどの身体的な表現をすることが多いが、一つ一つの情報を丁寧に集めて、総合的に判断している様子が好感を持てます。シリーズが終わってしまったのはさみしいですが、勤務先が変わった後の牧野先生の物語があったら、読んでみたいです。

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