漫画「彼氏彼女の事情」を1巻～全巻無料で読む電子書籍サイト・アプリは？読み放題マンガ/津田雅美

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私がこの漫画を読んだのは三十代の時でしたが、大人女子でも楽しめる少女漫画だなと思いました。
主人公の少年と少女が外面だけの人間関係からお互いの素を知り。やがて心を開いていく。
それは現実の世界の中でも人と深く関わることの難しさの中で生きてる私達にも共通するものかと思ったことがありす。
王道の少女漫画の恋愛ものとは少し違うのところが人間の内面を深く取り上げてるところかなとも読んでいて思いまた。
多感な思春期を本当に大事なことを学びながら成長していく主人公達。
青春っていいなとと思ってしまいまた。
少女漫画が大好きで少女漫画が青春だった私にはどはまりした漫画の一つです。
ぜひ今学生の女子ににも大人女子にもおすすめの一冊です。

「人に良く思われたい」という、誰でも当たり前に持つ願望や欲求を元に、物語のはじめはとてもライトでコミカルに描かれていきます。しかし物語が進むに連れてその欲求がどんどん重みを増して、人としてのあり方や尊厳などをじっくり考えさせられる深い展開になっていくところがとても好きです。タイトルの「彼氏彼女」は決して主人公二人だけのことではなくて、彼らを取り巻く友人たちも含めています。環境も考え方も違う彼らの、それぞれに肉厚な物語が破綻なく描かれているうえ、添えられる言葉がとても美しいので読み返すたびにジーンときてしまいます。中には辛い展開もあるのですが、キャラクターがそれを乗り越えた時の、繊細でスッキリとした画面に見惚れることも多いです。何年経っても色褪せない名作だと思います。

まさに青春群像劇の真骨頂。
それぞれのキャラクターが脇役に収まらず、個々のバックボーンを丁寧に描いている所がこの作品の最大の魅力だと思います。
ストーリーは、県下一の進学校で秀才の2人がお互いを意識することから始まるという一見ありがちなものですが、メインカップルの雪野と有馬がどんどんと「人間らしく」なっていく過程が他のコミックでは見られない面白さです。 
雪乃は「優秀な自分を演じる」という見栄のため、有馬は自分の生い立ちから常に優秀であらねばならないという思いから、始めはお互い取り繕って接していますが、完璧な自分を演じるのをやめてからの2人と、それを取り巻く友人達の繊細な心理描写がコミックスというより小説を読んでるような感覚になります。

私の永遠のバイブルです。何回読み返しても、全キャラが魅力的でおもしろいです。主人公は冗談抜きで血の滲むほどの努力をする努力家で、自分の理想に突き進んでいる姿に好感を持てるし、その努力ゆえの考え方が高校生とは思えないほど大人です。主人公の恋人も抱える闇が深いですが、それを払拭するほどの眩さを手に入れていきます。読んでいて、こんな学生生活、恋愛を送りたかったなとひしひしと感じさせられました。努力すれば全てが実るわけではないけれど、確実に選択肢は増えると思わせてくれるようなマンガです。自分の置かれた環境でどれだけ成長できるかを試したくなります。あとキャラ全員のネーミングが好きで、名付けに用いたいくらいです。

物語の前半は、美少女優等生を演じる主人公、宮沢雪野が恋愛と友情を通して「有用性の仮面をつけた自分」を手放していく様子が描かれており、後半は有馬総一朗の家族を巡る物語を中心に展開していきます。ギャグシーンとシリアスなシーンのギャップや、恋愛シーンなどが盛り込まれているため、作品に非常に深みがあり、物語の最後まで引き込まれました。賢く優秀だけれど、どこか危うい、そんな進学高の高校生達の心理描写が丁寧に描かれています。全てのキャラクターがそれぞれ得意なこと、不得意なこと、辛い過去や夢などを持っているのですが、どこか抜けていたりとその誰もが何かに秀でいても完璧ではありません。人間味溢れた描写が魅力的です。

超進学校の中でも秀でたエリートで品行方正な主人公には、とっても見栄っ張りというなんとも人間味あふれる一面があり、物語の出だしから心を掴まれる作品です。ただの学生時代における恋愛や友情では語りきれない、登場人物がそれぞれに抱える心の葛藤や、成熟しきっていない10代ならではの悩みや心理描写がとても丁寧で感情移入せずにはいられません。
心にずんとくるような少し重いテーマも出てきますが、ところどころ現れるコミカルな表現はさすが津田先生！吹き出してしまうこと間違いなし。
ただの優等生だけではあまりに自分とかけ離れていても、キャラクターごとに未熟な部分を見せてくれるので、自分だったらどう感じるか気がつくと投影してしまいます。
大人になった今でも読み返す、時間がたっても色あせない名作です。

雪野

この主人公の雪野は、ものすごい努力家で外面からは想像もできないほどのがむしゃらさそこがとても魅力かなと思います。
とても見栄っ張りにもみえますが、その見栄を維持するための努力はすごいなと感じたことがあります言い換えればひたむきな努力をしている主人公と思いますし。もう一人の主人公の闇を晴らしていく力にもなっていくのですごいなと思いました。
家での恰好と外面のギャップも凄いですがなんやかんやあってその姿が知れた時の慌てぶりは可愛いものがあります。
とてもひたむきで可愛らしさもある魅力的な主人公です。

浅葉

良かったのは物語の中では最初から最後まで意外な立場でいたことです。主要メンバーの中では誰よりも女性が好きなのに特定の人を作らないのに、関わった女性を皆幸せにしていくという切なさも大好きです。そして自分の生育環境への向き合い方が決して行儀の良いものではないところが逆に好感を持てました。最初読んだ時に、こういうふうに割り切ってもいいんだ！アリなんだ！と強く感じたのを覚えています。
雪野と有馬への好意を読みても本人も全く予想しない形で自覚したところが本当に好きです。

瀬名りか

おとなしい性格で、親友の沢田亜弥と常に行動しているので一見するとあまり目立たないキャラクターですが、思いを寄せている亜弥の兄がいじめられている場面ではバットで相手を殴打する、修学旅行で亜弥たちが電車ではしゃいでいるとキレていつもの柔和な態度から一転するなど、エピソードとしてはなかなかエキセントリックなものが多いから好きです。あとは趣味の手芸でも、一人でかなり緻密かつ巨大なパッチワークを作り上げてしまうという好きなものに対する情熱と根性も登場人物1番です。

有馬総一郎

完璧すぎる主人公の恋人で、外見も中身も好きです。面倒見も良く、これは良いお父さんになるタイプだと確信しています。しかし、幼少期の辛い思い出や実父母との確執の場面が見ていて悲しくなり、それを乗り越えていく過程が素晴らしかったからです。雪乃だけでなく、みんなの協力を受けながら、変わっていく姿が感動します。そして何でも出来るのに、最終的に自分のやりたかったお巡りさんの道を目指すところもかわいくて好きです。

宮沢雪野

宮沢雪野は、少女漫画の主人公にありがちな「守られるか弱いヒロイン」や、「才能あふれる天才少女」ではなく、賢く自立しているけれど特別な才能はない、一般家庭出身の普通の女の子です。努力型の優秀人間がゆえの葛藤や特技の無い自分に悩むところなど、とても人間らしい部分に惹かれました。見栄っ張りで負けず嫌い、喜怒哀楽が激しく、腹黒さを抱える彼女に共感を覚えた方も多いのでは無いでしょうか。若い頃は芯の強い、彼女のような人間に憧れました。

佐倉椿

常に周りに可愛い女の子たちをはべらせている、女性キャラでなければ真っ先に嫌われてしまうようなチャラチャラした姿から登場した印象ですが、彼女に恋する男の子の目線から見る彼女はまさにカリスマそのものですぐに魅了されてしまいました。
彼女と一緒だとどんな世界にでも連れていってもらえる、彼女の目から見える世界が見たい、自分だって望めば何にでもなることが出来るんだと多感な10代に多いに刺激をくれた大好きなキャラクターです。

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