漫画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」を1巻～全巻無料で読む電子書籍サイト・アプリは？読み放題マンガ/青木琴美

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音楽業界の綺麗とは言えない裏側まで丁寧に描かれていて、CRUDE PLAYのような売り出し方をされているグループも実際にあるのだろうなと感じました。売れることを目標にしているけれど、売れることだけが全てじゃない。少女漫画だけれど、恋愛だけにとどまっていません。様々な葛藤がありながらも、りこがどこまでも音楽が大好きで、歌っているときのキラキラした姿を見ると元気をもらえます。あきとりこは華やかな世界で生きているのですが、彼らも私たちと変わらない一人の人間で、恋や人間関係に悩むのだなと共感できました。人を寄せ付けない雰囲気のあるあきが、りこにだけ見せる顔がたまりません。キュンキュンします。ストーリーだけでなく、歌詞も素敵なのが魅力だと思います。

一応少女漫画の設定ではありますが、ミュージシャンとしての物語がとても濃く描かれておりライブの臨場感などをとても上手く描いているなという印象でした。アキとリコの恋物語とバンドのメンバーとの関係などストーリーの設定のバランスがよくて読みやすいです。メンバーとの関係も切なくて特にアキと心也の関係が絶妙で言葉には表せないなんともいえない切なさが良かったです。アキの音楽に対する真剣さや芯を曲げない真っ直ぐな発言などカッコいいシーンがたくさんあります。個人的にはアキとリコの恋愛よりも周りの人々とのストーリーがとてもしっかり描かれていて見応えがありました。リコの純粋さ、優しさも物語の中で目立っていて良かったです。

このマンガの見どころといえば、やはり二人の衝撃的な出会いです。小笠原秋と小枝理子の出会うシーンは、物語を読み終えたときにまた読み返したくなるシーンになっています。また、このマンガは、私の中では嘘だらけの純愛という感じです。普通は恋愛においての嘘って不純な感じがするのですが、このマンガは違うんです。こんなふうに思うのは初めてでした。嘘だらけの中に深い傷を負った青年の純粋さを私は感じるのです。そして、そんな青年である小笠原秋が小枝理子と出会えたことは、とてもラッキーであったと思います。もちろん小枝理子にとっても小笠原秋と出会えたことはラッキーだったと思うけれど、小笠原秋は小枝理子でなければダメになっていたのではないかと思わずにはいられないです。

心也

イケメン×眼鏡という、眼鏡フェチにはたまらない相乗効果を発揮しています。さらにCRUDE PLAYの他のメンバーとほとんど年齢が変わらないのに、類稀なベースの才能があるところがかっこいいなと思います。その一方でCRUDE PLAYは自分の居場所じゃない、あきの代わりだと思っているところが切なく、母性本能をくすぐられます。あきとりこの恋模様で言うと当て馬なのでしょうが、結ばれないとはわかっていても、いつもりこを優しく見守っている心也を応援せずにはいられません。

篠原心也

アキとリコにも大きく関わっていてなによりアキが脱退したクリプレの5人目のメンバーとして所属していてアキの代わりですが、飾らない性格が良いです。自分のことをアキが戻るまでの一時的なメンバーとして思っているところもつけ上がらずに演奏していてクールです。リコをプロデュースしたいと言った時も普段見れないくらいの心也の熱を感じて印象に残りました。幼なじみで結成されたメンバーにアキが脱退したことにより代わりにメンバーに入り、1人だけ違った立場で頑張っているところに惹かれます。

小枝理子

こんな子って本当にいるの！？って思ってしまうほど小枝理子は、心が真っ直ぐで綺麗です。尖っている部分はないし、とにかく可愛らしくて女性である私からしても、こんなに心が綺麗なのって、羨ましいなと思ってしまうほどです。そして、柔らかいのだけれど芯がしっかりしているので、そんな小枝理子だから小笠原秋を支えることが出来るのかなと、そんなふうに思い、私からしたら小枝理子は魅力に溢れているので、とても好きです。

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