漫画「リエゾン」を1巻～全巻無料で読む電子書籍サイト・アプリは？読み放題マンガ/ヨンチャン

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この漫画の良かったところは、発達障害を持つ子供たちのことをあくまでも個性の1つとして優しく描いているところです。あくまでも集団に合わせるのが苦手なだけで、得意なものもあれば好きなものもあり、私達と同じ1人の人間なんだということを再確認させてくれます。さらに主人公の遠野志保も自分が発達障害だということを告げられてから、そんな自分を受け入れられない葛藤と戦いながら、仕事に励んでいく姿に勇気を貰えました。この漫画を読んだ後は、人間は違いがあるからこそ愛されるし、素晴らしい存在なんだということに気が付くことができます。そんな大切なメッセージが込められているけれど、堅苦しいばかりの内容ではないところも良かったです。

遠野志保は大学病院の小児科の研修医でしたが、注意力散漫で忘れ物や遅刻が多く、それが問題視されて小児科医になるのは難しいと宣告されました。
そんな志保を受け入れてくれた児童精神科の佐山クリニックの佐山卓は、彼女を発達障害だと見抜いたのです。
それは彼女が新しい目的、児童精神科に進むことを決めたスタートでした。
佐山クリニックで研修を始めた彼女の前にはさまざまな心の闇や病を抱えた子供たちがやってきます。
自身の内面や過去と向き合うしんどさも抱えながらも、志保は児童精神科で働くことの意味を考え、そして自分の居場所を見つけていくのです。
最初は自信なさげだった志保が、次第に活き活きと子供たちと接するようになっていく様子がとても素敵。
悩むし苦しむし、でも少しずつ前に向かって進んでいる彼女はカッコイイです。

児童精神科医の物語がわかりやすく漫画で描いてあり、大変勉強になります。
児童精神科と聞いて、子ども達だけが対象なのかと思っていましたが、子どもが育っている環境や親御さんの様子なども関係してくることから、親御さんの状況もしっかりと把握しながら進めて行くところであると学べました。
子どもを取り巻く環境として家庭や学校、行政機関もあり、すべての機関と連携して取り組んでいくところに、色々な機関が関わってみんなが生活を送ることができているんだなと感じます。
子どもと親御さんの関係性や子ども本人の思いを尊重しながら診察や診療を進めて行く姿に感動します。
治療者も一人の人間。患者と治療者の関わりも素敵な見どころです！

リエゾンは児童精神科の佐山卓先生、研修医の遠野しほ先生とその周りの機関の人々、そして児童精神科を訪れる親子の物語です。近年よく聞くようになった発達障害を抱える子どもたちと、その親たちが様々な問題と向き合いながら、成長していく漫画です。決してすっきりと解決することばかりではありませんが、発達障害をもつ当人が少しでも前向きになるような、また発達障害の事を知れば少しでも寄り添ってみようと考えさせられる漫画です。
先生や周りの大人達も、子ども達と向き合う中で自分の過去と向き合い、思考や行動に変化が出てきます。全ての子どもたちが幸福に育つ環境を整えるのは難しいですが、子ども達が育つ中で幸せな思い出が一つでも増えますように。そのためにたくさんの大人に読んで欲しい、知ることで気付いて欲しい、そんな漫画です。

発達障害をはじめとして、子供たちの様々なトラブルに向き合っていく話は、どのエピソードも考えさせられるものでした。先天性の障害や病気だけではなく、環境が子供に与えることで生じる問題やそんな子供たちを支える仕組みなども取り上げられていて、初めて知ることも多く読みごたえがあります。志保が自分自身の事を知らずに、明るく振舞いつつも影では自分を責めているところは、そのあまりの落差に読んでいて辛かったです。志保のように、訳も分からず自分を責める事のないように子供のうちに客観的かつ専門的な意見をもらえるという環境の重要性をひしひしと感じました。子供たちだけでなく、一緒に悩み苦しんでいる親たちの姿も印象的でした。そんな限界にいた親子に一筋の光が見える瞬間は嬉しくて心が温かくなるとともに感動しました。　

様々な困り事を持った患者と、その苦しみに寄り添う児童精神科医師佐山先生のやりとりが素敵な作品です。
発達障害を持つ人物が出てきますが、健常者には分からない努力や工夫を重ねているのにも関わらず、健常者の人並みにも追いつけない、浮いてしまう切なさがリアルでぐっと胸にくるものがありました。
また、子育てをしているとトラブルは頻繁にありますが、親子共々どうしたら良いか分からなくなる事が多々あります。
この作品を読んで、内容が面白いのはもちろんですが、知識として様々な障害や子供の精神病など理解しやすく描かれているので勉強にもなりました。
こんな優しく寄り添ってくれる児童精神科医がいてくれたら、世の中から悲しい事件が少し減るのではないかなと感じました。

遠野志保

このキャラクターの好きなところは、発達障害を持っているせいで細かいミスなどをたくさん連発しているけれど、それでも一生懸命に仕事に向き合う姿勢を見せているところです。さらに子どもたちのために自分ができることはなんだろうと考えたり、他人のことを思いやる優しさも伝わってきます。研修医ということでまだまだ未熟な部分からスタートする彼女ですが、他の先生や子どもたちとの出会いを通して成長していく過程も見られたりして、応援したくなるキャラクターとなっています。

佐山卓

志保を受け入れてくれた小さな児童精神科クリニックの院長です。
志保を発達障害だと見抜き、そしてまた自身も発達障害であることを自覚しています。
実は大病院の跡取り息子でしたが、小さなクリニックで日々子供たちに接している人気者のお医者さんです。
卓は志保とコンビを組んでさまざまな子供の心の病に向き合い、そして苦しみを取り除くための努力を続けています。
生きづらい時代の子供たちに笑顔を取り戻させるために、何が最善なのかを常に考えている、そんなところが好きです。

河原若菜

妹の悩みに気づきながら、自分にもできることはないかと一生懸命に考えている姿が素敵です。
診療所に職業体験に来るまで妹の悩みに気づけなかった自分、何かしたいけどできないという葛藤の中、主人公や医師に相談しながらアクションを起こしてみたり、見守ってみたりとできることを一つづつ行っていることに励まされます。
自分の事、妹の事、家族の事、身近な人との関係に悩みながらも成長していく若菜さんの今後の活躍が楽しみです！

向山和樹

佐山クリニックの診療心理士の先生。いつもマスクをし、クールな印象だが赤ちゃんを抱っこするのが上手だったり、赤ちゃんにデレる姿にキュンとします。
また、自分の過去と立ち向かいながらスクールカウンセラーとしても活躍し、些細な子どもの変化や、言い出しにくいこともうまく察し、子どもたちに寄り添う姿が素敵です。また、向山先生を取り巻く登場人物との掛け合いも面白く、児童精神科の知識を知るだけではなくほっこりさせてくれるところも魅力です。

遠野志保

考え方や行動に多少問題もありますが、根っから人に優しく、愛情深く、真っ直ぐなところが好きです。そしてそれ以上に彼女自身幼少期の闇を抱えていて、恐れながらも自分という人間に向き合い克服しようと懸命な姿に惹かれました。まだまだこれからといった、荒削りな感じも魅力的です。そして彼女がいろいろなことにぶつかりながらも、学び成長していくところは共感するところも多く、読んでいるこちらが励まされ、応援せずにはいられません。　

佐山先生

相手を否定する事なく寄り添う姿勢が素敵です。
少し変わったところもありますが、きちんと子供や患者に向き合い解決策を一緒に考えてくれる真面目さも魅力的です。
小児科でも無愛想だったり、やたら親に厳しい先生もいらっしゃるので、是非かかりつけ医として近所にいてほしいなと思える先生です。
また、先生の言葉一つ一つが本当に優しく子供に対してついイライラしてしまうときは先生を思い出して寄り添えるようにしようと思ってます。

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